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【 VOL.9】 キムチ キムチ!!  
     
 
 
異文化
 
キムチ キムチ!!
 

国によって礼儀作法の意味が真逆になってしまう事がしばしばある。 これが、外見も異なる西洋の国との事なら驚きはしても、あり得る話だと受け流したりも出来るが、外見もそっくりで、習慣にも似たところの多い韓国との間の事となると、ショックも誤解も深くなる事があるのではないだろうか。

 私が初めて韓国に行ったのは2005年の春の事だった。
 3泊4日、ずっと韓国の陶芸家のお宅にお世話になるという初韓国であり、その時の私は「アンニョンハセヨ」もあやしい語学力だった。
  滞在3日目、陶芸家の彼は日本語のある程度わかるお弟子さんと共にソバ(カルクッス)を食べに連れて行ってくれた。
  鍋で食べるソバと別に、3人で食べるには充分すぎるキムチが我々のテーブルに本当に「どっさり!」という感じで堂々と置かれた。
  幼少より食べ物を残してはいけない、特に人様によばれた物を残してはいけない、と躾けられてきた私は、そのキムチに時々しか箸を出さない2人が気になってしかたがない。ここは私がキムチがとてもおいしい
と思っている事を身をもって示さなければならない!!   
  実際においしいキムチではあったが、私はソバを食べる勢いに負けない位にボリボリとキムチを食べ続けた。途中、お弟子さんが心配そうに「このキムチは韓国人でも辛いです。」と言ってくれる。
「いえいえ、本当に美味しいです。」と汗をかきかき私はひたすら食べ続ける。
  やっとキムチを載せている皿の底が見えてきて、どうにか失礼をせずにすんだ、とホッとした時だった。テーブルを回ってきた若い女店員が無言で無表情で、何の断りもなく、ドカッと再び大量のキムチをトングで盛りつけたのだ。   
  「 . . . . 」
  その一瞬、私の頭の中は『真っ赤』になってしまった。

 

その後の私は再び盛られたキムチの存在をないものと決め、店を出るまで、出来るだけ視線がそちらに行かぬようにして過ごしたのだ。

後になって、韓国では残す程のごちそうを振る舞うのが、迎える側の礼儀で、又、客が食べ物を残す事は決して行儀の悪い事ではない事を知った。

それでも、今でも時々、あの山のようなキムチを思い出すのだ。
  あの後、あの大盛りキムチはどうなってしまったのだろう、、、。

2011.1.15
追分 めぐみ
 
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